つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

安いクロスバイクを買った。

先月、自分用に新しい自転車を新調した。

 

子どもができて以来、自転車は子どもを乗せられるタイプの電動自転車に乗っていたのだけど、子どもも荷台に乗せる時期を過ぎてきて、そろそろ自分一人で乗る、もうちょっと格好の良い自転車が欲しいな、と思っていた。

 

私くらいの年齢になると、自転車に凝り始める人がちらほらいて、スポーツタイプの自転車もピンキリあることは知っていたけど、とりあえず最寄りの自転車店で手頃なクロスバイクタイプの自転車から物色してみる。

 

そうすると、その大手自転車店が出しているモデルで、変速が少ないなど機能的にはエントリークラスだけど、デザインがいかにもスポーツタイプ、という感じじゃなく小洒落ていて、見た目が好みだなと思うものが、目に留まった。

 

その後、家でネットで調べたり、他の自転車店を見て回ったりしたけれど、どうもクロスバイクロードバイクは基本的にスポーティなデザインのものがほとんどで、なかなか自分好みのものが見当たらず、それならこれでいいかとこのモデルをそのまま購入してしまった。

 

価格は自転車本体の他に、外付けのライトと泥除けを付けても、4万円位だった。入門者用で5~6万位からと言われるクロスバイクとしては、かなりお手頃なモデルだ。

 

 

さっそく購入した自転車にまたがってみると、それまで乗ったことのある電動自転車や、通学用の自転車との感覚の違いに、はじめは結構とまどった。

 

サドルの位置がぐっと高くて、体が前傾姿勢になり、体重がハンドルを持つ手と、下半身に分散してかかるようになり、今まで、だらんとハンドルを持っていた腕は、ピンと伸ばして力を入れないと、自分の体重が支えきれなくなる。

 

それでも実際に漕ぎ出してみると、乗り心地は思った以上に爽快だった。クロスバイクとしては心もとない7段のギアを最速に入れなくても、真ん中くらいの段で十分なスピードが出る。それまで体感したことのない乗り味に嬉しくなって、つい近所を意味なく十数分ほど周回してしまった。

 

GWにサイクリストが多いことで有名なしまなみ海道に旅行に行ったのだけど、そこで手に入れたステッカーをフレームに貼ってみた。

 

以来、一ヶ月ほどこの新しい自転車で過ごしてみたけど、前よりも自転車に乗って出かけるモチベーションが上がって、在宅ワークをしていてもお昼に楽さ重視でUberを頼んでしまっていたところが、ちょっと駅前まで出ようか、みたいなことが増えてきたように思う。

 

自転車を買うまでは、自転車の種類が変わったところで、日常生活そんなに変わらないのでは、とそれほど期待はしていなかったのだけど、想像以上の変化だった。しばらくは、この新しい自転車と一緒にその変化を楽しんでいきたいと思う。