つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

平日に有休を取って、日帰り温泉に籠もる。

毎日仕事をしていると、たまには平日に、ふと思いつきで有休をとって、誰に予定を合わせるでもなく、ふらっと出かけて、一人の時間を過ごしたくなったりするものだ。

 

兵庫県三田市にある「三田天然温泉 寿の湯」は、そんな平日の休みに、一人籠もって過ごしたい気分のときには、うってつけのお出かけ場所だと思う。

 

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「三田天然温泉 寿の湯」はいわゆる日帰り温泉施設なのだけど、1万冊の蔵書を誇る大きなライブラリーを併設していることが、施設の売りになっている。ライブラリの選書は、東京六本木にある本屋「文喫」がセレクトしている。

 

 

朝10時のオープンと同時に施設に入って、まずは温泉をひとっ風呂浴びてから、ラウンジウェアに着替えてライブラリーに入る。

 

ジャンルごとに分かれて陳列された本棚の中から、頭をフラットにして直感でピンときた本を2,3冊手に取ったら、所々に配された休憩スペースの個室に陣取って、それらをペラペラとめくっていく。

 

 

本を読み始めると、さっき浸かったお風呂のお陰で、ちょうどいい感じに身体の方もほぐれていく。普段、目の前の仕事にばかり追い回されているときには浮かんでこない発想や考えというものは、だいたいこういうときに生まれてくるものだ。

 

 

読書をしていて小腹が空いたら、レストランのフロアに降りてお腹を満たしてもいい。レストランは、コロナのご時世を考慮してか、完全非接触で運ばれてくる。

 

「寿の湯」は施設の使用料も食事も比較的リーズナブルだ。この日は、入浴料に加えて、ちょっと豪華な食事を食べたのに、全部で会計は三千円とちょっとだった。

 

先程のライブラリーと同じフロアには、岩盤浴が利用できるスペースもあるので、ご飯を食べた後は、岩盤浴に入って、瞑想しながら少しだけ汗を流した。

 

そうやって思い思いに半日過ごして、車で帰宅する頃には、平日の仕事中のトゲトゲした緊張感はすっかり消えていて、リラックスした気分になっていた。

 

「平日に有休を取って、設備が充実している日帰り温泉に籠もる」は思い立てば比較的手軽に実践できる自分へのご褒美だと思うので、日頃の疲れが溜まっている方は是非とも試していただきたい。