つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

行事のごはん。

今の奥さんと再婚して、それまでの父子二人の生活から、一番ガラッと変わったものは、まぎれもなく食生活なのだけど、年中行事のある日は、特にそのことを実感する。

 

再婚前までは、恥ずかしながら、日々の忙しさにかまけていて、行事食はおろか、季節の旬を意識した食べ物を食卓に出すことすら、あまり意識できていなかった。

 

けれど、食べ物にこだわりのある奥さんにとっては、行事の日の晩ごはんは、季節を味わうために腕を振るう、格好の機会であるようで。

 

特に、3月3日のひな祭りの日は、女の子のお祭りであることと、奥さんの方の子どもが女の子であることから、他の行事と比べても、ひときわ気合が入っているように見える。

 

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こちらは去年のひな祭りの食卓。色鮮やかなちらし寿司と、旬の風味をふんだんに味わえる菜の花のおひたしに、ハマグリのお吸い物と、茶碗蒸し。どれも視覚的にも味覚的にも、近づく春を感じる食べ物ばかりだ。

 

今年も、奥さんは前日から午後休みを取って、食材集めや下準備にいそしんでいた。

 

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そんな昨日の晩ごはんは、三宮にある地産地消型マルシェ「ファームスタンド」で仕入れていた、ちらし寿司の具を使ったちらし寿司、若竹煮、ホタルイカ、細切りの人参が詰まった切り口が綺麗な人参の肉巻き、と、また手の込んだ季節の料理が並んでいた。

 

しばらくブログを書く期間が空いてしまった間に、世界はあっという間に暗いニュースで覆われてしまったけど、こうやって季節のごはんを家族で囲んで頂く幸せをかみしめられることと、そんなご馳走を行事の度に毎回ちゃんと出してくれる奥さんに感謝できる暮らしが、これからもずっと続いたらいいなと思う。