つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

スケボーブーム、再燃。

わが家に二度目のスケボーブームが到来した。

 

わが家の最初のスケボーブームは、おととし2021年に開催された東京オリンピックの時だった。この大会から新種目に追加されたスケボー競技で、堀米雄斗さんや西矢椛さんなどの若きスターたちが次々にメダルを獲得して、日本中が歓喜に沸いたのは記憶に新しい。

 

そのとき、多くの子どもを持つご家庭が「スケボーってカッコいい!うちの子にもやらせてみたいッ!」と感じられた。。のかどうかは分からないが、わが家でも、主に奥さんと娘ちゃんのスケボー熱に火が付いたのである。(運動が少し苦手な息子くんと出不精な私は、そのときはブームに乗っからなかった)

 

何事も行動の早い奥さんは、東京五輪の熱も冷めやらぬうちに、スケボー教室を開催している最寄りの施設を探索して、しばらくの間、娘ちゃんをスケボー教室に通わせていた。その年の娘ちゃんのクリスマスプレゼントも、子供向けサイズの新しいスケートボードであった。

 

そのスケボー教室は、ちょっと通いにくい場所にあったこともあって、半年ほどして徐々にスケボー熱は冷めていってしまったのだけど、今年になって、久しぶりにスケボーを持ってお出かけする機会があった。

 

年明け最初の休日、「なんか海でも見に行きたいね」と関西空港近くの泉南の公園に遊びに行った。そこにはスケボーパークがあることが分かっていたので、スケボーも車に積んで出かけたのだ。

 

 

泉南の公園のスケボーパークでは、色とりどりのストリートファッションに身を包んだ若い男女のスケートボーダーたちが、朝から練習に励んでいた。

 

前にスケボーを習っていた娘ちゃんは、始めはその輪に入っていくのに気後れしたのか、少し離れたところで、思い出すようにそろそろとスケボーに乗っていたけど、次第に雰囲気に慣れていって、パークの斜面で遊びだすようになった。

 

 

わが家の一次スケボーブームには乗っからなかった私と息子くんであったが、そんな娘ちゃんや若者たちの様子を見ていると、「なんだかスケボー楽しそうだなぁ」という気分になった。そこで翌週、今度は子ども二人を連れて、前に娘ちゃんが通っていたスケボー教室に行ってみることになった。

 

そのスケボー教室は、六甲アイランドマリンパーク駅から歩いて2分ほどの場所にある。六甲アイランドには、六甲ライナーを使って行くこともできるけど、阪急の御影駅からバスも出ているらしい。

 

スケボーパークに着いてみると、そこは泉南の公園にあるのとはまた違って、競技向けの設備が沢山揃っている、本格的な施設だったので、驚いた。

 


施設では、スケボーのレッスンが1時間2500円で受けられる。スケボーやプロテクターは自分のものを持ち込んでもいいが、レンタルすることも可能だ。レッスンを受けずに、ただ滑りたい場合は1700円で一日中、設備が使用できる。設備の規模の割には結構リーズナブルにみえる。

 

全くの初心者から始める息子くんのレッスンの様子を見ていると、コーチのかたは、平らな地面でスケボーに両足を載せるやり方から、斜面から滑り出すやり方まで、順を追って要領よく教えていく。

 

 

スケボーって、ちょっと足を乗せるとスーッと滑っていってしまって、すぐに転びそうになって、とても難しいイメージがあるし、息子くんはそんなに運動が得意ではなくて、こういうスポーツは苦手な印象だったけど、それでも1時間のレッスンで緩やかな凹型のコース(ランプというらしい)を行ったり来たりできるくらいにはなった。

 

 

レッスンが終わった後も、午前いっぱいスケボーパークで滑走の練習をして遊んだ子供たちはすっかりスケボーブームが再燃して、また滑りに来たい!という気持ちになっていたようだ。

 

それにしても、あんなに難しそうに見えたスケボーが1回のレッスンでそれなりに遊べるようになってしまうなんて。久しぶりに新しいことを始めることの可能性の無限さを感じた、今回の体験だった。

 

そういえば、昔の槇原敬之の歌に「24歳の夏にはじめて照れもなくスケボー抱えて。。」なんて歌詞があったっけ。私は24歳ですらないけれど、今度子どもとスケボーパークに行ったときは、私もスケボーに片足を乗せてみようか。。