つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

納豆とマヨネーズ。

その昔、「南瓜とマヨネーズ」という漫画と映画が好きだったのだけど、納豆とマヨネーズは、息子が苦手な食べ物のトップ2、二大巨頭のことである。

 

奥さんと再婚して、飛躍的に改善されたものが、息子の偏食だ。

 

私がシングル親だったころも、頑張って食卓に野菜を取り入れようとしていたけれど、おかずにそれとなく混ぜ込んだ野菜は、丁寧に隅に除けられ、完食を促しても、うんと時間がかかり、食べ終わるのを待つことがだるかった私は、いつしか野菜を積極的に出すことを諦めて、代わりに野菜ジュースでお茶を濁すようになってしまった。

 

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一方、奥さんはそのへんを容赦しない。納豆も、ピーマンも、ほうれん草も、春菊のようなちょっと癖のある野菜も、素材の味をそのまま活かす形で、おかずの中に取り入れる。奥さんの娘ちゃんも小さい頃から、それをしっかり食べ切るようにここまで育てられている。

 

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そんな奥さん母娘と暮らし始めて、息子は今も野菜たっぷりのメニューのときは、食べ終わるのが家族で一番遅いけど、それでも始めの頃よりはずいぶん食べる速度が早くなった。それまで苦手か、食わず嫌いだった野菜の幾つかは、もう克服しつつあるようだ。

 

それでも納豆とマヨネーズは、今でも根強く苦手らしい。シングル親から二人親に戻って、少し気持ちに余裕ができた今は、代替物でお茶を濁すのではなく、子どもが苦戦する様子を根気強く見守りながら、いつか克服できる日が来るのを気長に待ちたい。