つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

子どもにチープカシオを買った。

小学校5年生の息子が今年から塾に行き始めたのだけど、毎月受けてくる試験のときに、どうやらいつも時間が足りないらしい。聞くと、塾の教室には時計はあるけど、こまめに見上げて見るほどの余裕がなくて、時間配分に失敗している様子だ。

 

ならば、そろそろ腕時計でも買ってやるかと、ヨドバシ・ドット・コムのサイトを開いてあれこれ物色を始める。

 

息子も小学校の高学年とは言え、まだまだうっかりで物を無くしやすい年頃。仮に無くしてしまっても、キツく叱らなくて良くて、また買い直せるような心的ダメージの少ないものを選びたい。

 

そうして見ていくうちに、それならチープカシオはどうかと思いあたった。ご存知の方は多いかと思うが、チープカシオとはカシオから「スタンダード」と呼ばれているラインで発売されている千円から三千円台の腕時計のことで、安い割には品質が高いことと、レトロっぽいデザインで近年人気を博している。

 

www.casio.com

 

チープカシオの文字盤は、シンプルなアナログ盤からメカっぽいデザインのデジタル時計まで多種に渡るけど、子どもにはデジタルの方が素早く時間を確認しやすいだろうと思って、デジタルのデザインのものを選ぶ。価格は、ヨドバシで千五百円ほどであった。

 

 

さっそく届いたチープカシオの簡素なビニールの包装の中には、軽くて丈夫そうな本体と、同じサイズに小さく折りたたまれた説明書が入っていた。

 

本体には、低価格ながら両サイドに3つのボタンが付いている。説明書に軽く目を通すと、これらのボタンを使って、時刻合わせをするだけでなく、ストップウォッチなどの機能を使うこともできるらしい。

 

学校から帰った息子に、時計と説明書を手渡してみると、予想以上に多機能そうに見えるところが息子の興味を惹いたらしく、机の上いっぱいに説明書を広げて、隅から隅まで説明書を読み込みながら、それぞれの機能の動作を確かめていた。

 

エンジニアという私の職業柄、子どもにはこれまでも何度か機械のおもちゃを買い与えてきたけれど、3つのボタンで実用的な機能をシンプルに実現しているデジタルのチープカシオも、この年代の子どもに与える機械としては丁度良かったのかもしれない、と新しい時計を弄っている姿を見て目を細めた。

 

それにしてもたった千円ちょっとの値段で、そこそこの精度と機能・デザイン性を備えた時計が買えてしまうなんて、カシオってすごい。チープカシオは最近人気が出たこともあって、ちょっと変わった配色のモデルなんかも出たりしているので、つい「自分も。。」と再びオンラインショップを物色し始めてしまう、私なのであった。