つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

夏の終わりの京都大原。

夏休み最後の日曜日に、家族みんなで車で京都の大原に出かけた。

 

私は、大原にはなぜか夏にふと行きたくなることが多い。夏の暑さにもいい加減参ってきたころに、緑いっぱいの参道の横を流れる、涼しげな川のせせらぎの音が恋しくなるからかもしれない。

 

今まで大原に行くときは、自分だけが会社の休みのときに一人でこっそり行っていたので、電車で京都の三条まで出て、そこからはバスに乗り継いで行っていた。

 

今回は家族四人で行ったので、自家用車で向かったのだが、これまでバスで降りていた大原の三千院に向かう参道の入り口地点には、観光客向けの駐車場も多く用意されているので、自家用車があるのなら車でぱっと行ったほうが早かったみたいだ。

 

参道の入り口について、いつものように三千院に向かって参道を登り始めると、さっそく緑のトンネルと呂川のせせらぎがわれわれを出迎えてくれる。

 

 

三千院に向かう前に、参道にあるお茶屋で野菜いっぱいのランチを食べた。保育園の頃は偏食に困っていた私の子どもも、再婚して以来奥さんが食事に野菜を沢山出すようになって、このような食事も随分残さず食べられるようになったものだと、目を細める。

 

 

美味しい地の野菜でたっぷりお腹を満たしたあとは、再び参道を登って三千院を目指す。といっても、大原の参道にはお土産屋さんもたくさんあって、ついつい寄り道して、大原付近の名産の一つである紫蘇を使った調味料やジュースなどに目を留めてしまう。

 

たどり着いた三千院は大きなお寺ではあるものの、子どもたちにはちょっと退屈かな?と思っていたら、お寺に入るときに、子供にはスタンプラリーの台紙を渡してくれた。こういうちょっとした仕掛けは子供連れにはありがたい。

 

さっそくスタンプラリーに夢中になる子どもたち

 

この日の京都は、8月の終わりとしては奇跡的に涼しくて、木々を抜けて入ってくる風と、お寺のお庭から眺める緑のグラデーションがとても気持ちよかった。

 

 

もう少し長居したい気分になって、お寺の中でもお茶をいただく。しばらく縁側に腰掛けて、目を閉じてセミの声に耳を傾けたり、ただひたすらにぼーっとするのも、普段なかなか取れない貴重な時間だ。

 

 

小学生の子ども二人を連れての大原は、少し時間を持て余すかな?なんて思っていたけど、子どもたちも子どもたちなりに楽しんでくれて、家族めいめいにリラックスした時間を過ごせたようだ。

 

夏の大原はやっぱり私の密かなお気に入りなので、また思いついたときにふと訪れてみたい。