つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

最近見た映画の話。

寝室が狭くて、ベッドの足元にテレビ台を置くスペースすらないので、足元側の壁にスクリーンを垂らせるようにして、プロジェクターでテレビやアマゾンプライムを見ている。

 

 

そうやってみたら、部屋を暗くした状態で過ごすことの多い寝室とプロジェクター、というのは思いのほか相性が良くて、これはいい映画の視聴環境ができたと、はじめのうちは喜んで、ウォッチリストに溜めていた映画を片っ端から見ていたのだけど、しばらくして飽きてしまった。

 

子どもと過ごす長い夏休みも終盤に差し掛かって、もういい加減どこか外に連れ出すのも疲れてきた最近、そんなわが家の快適なシアタースペースのことを思い出して見た二本の映画がなかなか良かったので、感想でも書いてみる。

 

「ファーストラヴ」

 

北川景子主演のサスペンス映画。原作は、私が好きな島本理生直木賞受賞作で、当然とっくに小説は購入済みだったのだけど、なんだか小説の方はうまく入りきれなくて、いっそ映画を先に見てしまえ、と思って視聴。

 

思った通り映画という二時間のパッケージのほうが、ストーリーもテンポよく進んで分かりやすかったのと、北川景子の演技はイマイチだったけど、脇を固める芳根京子中村倫也などの好演もあって、最後まで退屈せずに見られた。

 

扱っているテーマが性的虐待と重いテーマでありながら、カップルでもギリギリ視聴できるくらいのバランスに抑えることができているのは、ひたすら物わかりのよい善人キャラを演じる窪塚洋介の効果か。窪塚もこんな穏やかな役を演じられる年齢になるとはねぇ。

 

「青葉家のテーブル」

 

オンライン雑貨店「北欧暮らしの道具店」が監修を務めるWEBドラマの映画化。

 

市川実和子演じる、イケてる街中華料理屋をプロデュースするハイセンスな母親と、美大志望だけどやりたいことが一つに絞り込めない中途半端さに悩む女子高生との、いわゆる母と娘の葛藤のお話。

 

西田尚美市川実和子以外は、名の知れた俳優がほとんどいないインディーズ感溢れる映画だけど、そのインディーズっぽさと作中の高校生たちの青臭さがちょうどマッチしていて、不自然さを感じさせないのがよかった。

 

作中に主人公の親友役で出てくる、ピンクの髪の女の子の雰囲気が妙に気になって、名前で検索してみたら、SHISHAMOの「君と夏フェス」などの初期のPVに出てくる女の子と同じ子だった。この女の子が出てくるPVのシリーズは結構好きでよく見ていたけど、髪と肌の色が映画では全然違っていて気付かなかった。今後が気になる女優さんを見つけて収穫を得た気分。

 

youtu.be

 

そんな感じで、なんかちょっと映画熱が戻りつつあるので、前から気になっていた映画などを、時間を見つけて、引き続き見ていきたいと思う。