つぶやきより少しだけ長い何か。

忘れたくない感覚の記録

おしゃれ「じゃない」方の淡路島。

関東の方はあまり実感がないかもしれないが、今、関西では淡路島がオシャレなお出かけスポットとして、ホットである。

 

というのも、少し前から大手人材企業が資本を入れて、関西圏からアクセスの良い北淡エリアを中心に、海の見えるレストランやカフェを作ったり、大きな公園の中にアニメとコラボしたアトラクションを作ったりして、集客に力を入れているからである。

 

淡路島は、気候も穏やかで過ごしやすいし、玉ねぎなど地元の美味しい食材も多いので、こうした気軽にリゾート気分が楽しめる施設が増えているのは、歓迎すべきことである。

 

けれど、そんな淡路島を巡っていくうちに、淡路島が「オシャレ化」する前からある、ちょっと地味めなスポットも、実はとても楽しめることが分かってきたので、今回はそんな場所を紹介したい。

 

吹き戻しの里

1つ目は、「吹き戻しの里」というおもちゃ作りを体験できる施設だ。「吹き戻し」とは、子どもの頃に駄菓子屋さんでよく売っていた、笛みたいな形をしていて、吹くと先っぽが伸びたり縮んだりする、あのおもちゃである。

 

 

体験料を払って施設に入ると、はじめに吹き戻しの材料を選ぶ。材料は色とりどりの柄の中から、自分の好きなデザインのものを選ぶことができる。体験では、吹き戻しを6本も(!)作ることができるので、好みの柄を沢山選ぶことができるのもお得だ。

 

 

材料を選んだら次は、施設の方に吹き戻しの作り方を教わる。「あの、吹いたら戻る先っぽの部分をどうやって作るのだろう?」と教わる前にいろいろ想像していたのだけど、教わった作り方は、予想とは全く違っていて驚く。けれど、作り方自体は小学生ならば低学年でもできるくらいに簡単なので安心して欲しい。

 

 

先っぽの部分を吹いたら戻るように細工して、それを笛の部分にテープで取り付けたら吹き戻しの完成である。私たちが訪れた日は昨今の世界情勢を鑑みてか、ウクライナカラーのデザインが選べたので、私もその色を選んで1本作ってみた。

 

 

吹き戻しを作った後は、施設の方が、吹き戻しを吹いて遊ぶときの「ちょっとした裏技」を教えてくれたりもする。どんな裏技なのか興味を持たれた方は、ぜひ体験施設に足を伸ばして実際に聞いてみてほしい。

 

たこせんべいの里

もう一つの、「地味め」スポットは、北淡から少し下った津名一宮というインターを出てすぐの場所にある、「たこせんべいの里」というスポットである。こちらは、残念ながら写真を残していないので、サイトのリンクだけ残しておく。

 

www.takosato.co.jp

 

「たこせんべいの里」は、淡路島の名産品の一つである、たこせんべいを製造・販売している直販施設なのだけど、この施設がユニークなのは、販売している何十種類ものたこせんべいがすべて試食可能となっていて、「試食」に非常に力を入れているところである。(試食で喉が渇いた人のためにコーヒーやお茶が自由に飲めるコーナーまである)

 

といっても、昨今のコロナ禍の影響で、このたこせんべいの里も一時期は、名物だった試食を中断せざるを得ない状況に陥ってしまった。

 

しかし、しばらく経ってからこのたこせんべいの里を再度訪れてみたら、試食の箱をタッチレスで開閉できる装置が設置されていて、試食コーナーが復活していた!たこせんべいの里の試食へのこだわりは恐るべし、である。

 

たこせんべいの里のたこせんべいは、種類が豊富なだけでなく、実際にとても美味しく、私が訪れたときは、いつも詰め合わせのセット(大きな袋に入って500円ちょっとでリーズナブル)を買って帰っている。

 

最近オシャレなスポットが急増中の淡路島だけど、吹き戻しの里や、たこせんべいの里のような昔ながらのスポットも、なかなか味わい深くてなごむし、地元の方の「淡路島を楽しんでもらおう」という努力も垣間見ることができて、「また来よう」という気分になる。

 

淡路島に行かれる際には、オシャレな淡路島スポットと組み合わせて、「じゃない」方のスポットにも是非訪れてみてほしい。